2018冬_vol47
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雪国の伝統が織り成す逸品日本有数の豪雪地帯として知られる新潟県南魚沼市塩沢。この地域では、春先になると麻織物の越後上布を雪原に広げ、日光に晒す「雪晒し」という作業が行われる。風物詩とも言える雪国ならではの光景だ。重要無形文化財にも指定されてい    仕事ィ溢れる製品づくりに取り組んでいるこの越後上布をルーツとしているのが、塩沢織物。大正2(1913)年に創業した「やまだ織」は、越後上布を応用した絹織物(伝統工芸品)に染の技術を導入し、オリジナリテる。製作工程は、まず図柄を決めて製図を書き、糸を染める。その後、絣模様を付け(先染め)、経(たて)糸と緯(よこ糸)を織り、仕上げる。その全工程に、職人の技が光る。おすすめの着物は塩沢の代表的な織物「本塩沢」。緯糸に強く撚りを掛けた強撚糸を用いており、仕上げると横巾が縮む。これをシボと言い、独特のシャリ感が最大の特徴だ。日用品では塩沢紬の帯生地で作ったバッグが人気。また、レンタルも行っており、着物を着て牧之通りを散策するのも観光客に好評だという。自然の風土を活かした伝統が息づく塩沢織物。その魅力に、ぜひふれてほしい。 ニッポンの手新潟・塩沢織物塩沢織物に携わる職人は8名。すべて手作業で行われ、一反を織り上げるまでに2~3ヶ月掛かるという。オゾンを含んだ蒸気が反物を抜けることで、白いものは真っ白に、色柄物は鮮やかに仕上がる「雪晒し」。【最寄りのホテル】ホテルルートイン長岡インター(総客室数126室)本場塩沢 やまだ織新潟県南魚沼市塩沢1507-1☎025-782-1121ギャラリー10:00~16:00不定休http://www.yamadaori.jp/shiozawa/18

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