●人生の根底にあるものしかも、昔から日本のふるさとを歌った曲を大切にしているメンバーのATSUSHIくんが主題歌に決まったのも嬉しかったです。それから、古き良―充実した撮影だったのですね。そんなAKIRAさんが歩んできた「この道」というと…。やっぱりEXILEですね。パフォーマンスや俳優を続ける意味は、作品から元気やパワーを皆さんにお届けできたらって思いがありますけど、今回の映画で言えば白秋と耕筰は関東大震災の時に急接近して、「俺達なら子供の心を癒せる歌が作れるはずだ」って言ってタッグを組んだのに、時が経って2人は子供の希望や未来どころか、彼らが戦場に出るための軍歌を作らなければならなくなってしまったんです。EXILEも今「日本を元気に」をテーマに「RisingSun」という楽曲を掲げてパフォーマンスをしているんですが、もしEXILEもそういう立場になったとしたら…そんなに辛いことはないです。僕が言うのもき日本や、日本映画の良さを守りながら作り込んでいる現場は初めてだったので、佐々部組で仕事ができて本当によかったと思っています。おこがましいですけど、白秋や耕筰がそういう時代を生き抜いた人達なんだなと思うと、自分にとっての「この道」は今もこれからもEXILEになるのかなと思いますね。―ここからはプライベートについてもお聞きします。今までAKIRAさんが訪れた中で、印象深い旅は？僕は時間があったら、ふらっと1人旅をするのが好きなんです。この前も急に思い立って（アメリカの）セドナに行った時は楽しかったですね。大自然に囲まれると自分の小ささも感じますし、普段考えないようなことも考えるのでおもしろかったですよ。―すごい行動力ですね！毎日お忙しいと思いますが、心癒される瞬間は？ライブですね。皆さんに楽しんでもらうべくエンターテインメントを作るんですけど、終わってみればいつも僕らがパワーをもらっているなと感じます。家でリラックスというより、ライブが終わってクールダウンのためのアイシングをしている瞬間が一番幸せなんです。体はボロボロですけどね（笑）。―今年はドラマ、映画デビューから10年、EXILEも再始動ということで節目を迎えられましたが、AKIRAさんのターニングポイントはいつでしたか？EXILEに入った時。それがすべてですね。なぜ自分がEXILEという場所で20年近く皆と歩んできたのか。そこには僕なりの使命とか切り拓き方があると思うんです。皆いい意味で歳をとってきたので、個々にEXILEの苗字を背負って、またムーブメントを起こした時に一つの点が新しい集合体になっていくんじゃないかと。メンバーそれぞれの“道”を極めて、EXILEをさらに世の中に広めていけたらと思っています。―では最後に、毎回ゲストの方にしている質問です。AKIRAさんは今、どんな旅路にいらっしゃいますか？いろんな意味でなんですけど、スタート地点。自分の経験値を踏まえて、ようやく身の丈に合った役をやらせていただける時期になったのかなと。EXILEとしては今回3年振りに始動して、初めて自分達の力で形にすることができました。もちろんHIROさんや先輩達のお力添えもありましたが、今までは先人ありきのグループだったので、いなくなった時の不安だったり、どうなるんだろうって思いがあったんです。それが、ようやく自分達の力でEXILEという大きな船を動かせるようになった今、これほど強いことはないなって。これからの5年、10年はすごく楽しみですし、ダンス＆ボーカルグループ以外の可能性もEXILEに備わってきているので、今はワクワクしかないですね。AKIRA（あきら） EXILEの中心核としての活動に加え、数々の映画、ドラマ、舞台、声優など様々な分野で活躍。2009年の映画『ちゃんと伝える』では日本映画批評家大賞新人賞を受賞。’10年中国公開のアンドリュー・ラウ監督作品『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』にてアジア映画デビュー。 ’17年にはマーティン・スコセッシ監督のハリウッド作品『沈黙‐サイレンス‐』に出演、’18年5月公開の三船敏郎の生涯を描いたドキュメンタリー映画『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』日本版ではナレーターを務める。またアジア人初となる｢ラルフローレン｣のアンバサダーに就任し、’18年は広告イメージモデル契約を結ぶ。現在、初の自叙伝「THE FOOL 愚者の魂」（毎日新聞出版）が発売中。撮影：下坂敦俊 ヘアメイク：Ryotaro Nakako（Les Anges） スタイリスト：橋本敦 衣装協力：ラルフローレン ☎0120-3274-20©映画「この道」製作委員会映画『この道』 2019年1月11日公開出演：大森南朋／AKIRA／貫地谷しほり松本若菜／柳沢慎吾／羽田美智子／松重豊 他監督：佐々部清 脚本：坂口理子 配給：HIGH BROW CINEMAhttps://konomichi-movie.jp/11
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