2018秋_vol46
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人生折り返し地点マラソンで得たものある。〝マラソン〟だ。落語家になってからというもの運動らしい運動はしてこなかった。にもかかわらず暴飲暴食の毎日が続いていた。「たい平さん、24時間マラソン走りませんか?」突然の指名にビックリしたが、私を走らせようと考えたことに何か理由があるんだろうと思い、その場で「ハイ」と伝えた。初練習の日、走れるか不安だった私を走らせてくれたのは仲間だった。マラソンを支えてくれるたくさんの仲間だった。一人で練習をしていたら走れなかった距離を、一緒に走ることで、給水ポイントで笑顔で「ナイスラン」と迎えてくれることで、自分でもビックリするくらい走ることができた。それからは辛い練習も仲間といられる楽しい時間へと変わっていった。私をランナーに指名して下さった方がもうひとつ言ってくれた言葉「人生折り返し地点、がんばって来た自分の身体を労り、しっかりメンテナンスをするキッカケになってくれたら嬉しいですし、見たこともない景色に出会ってもらえたら幸せです」と。マラソンのお蔭で多くのことを感じ、学び、縁をもらった。今では年に一、二回フルマラソンに挑戦している。十月は東北みやぎ復興マラソン、自分が走ることで誰かが笑顔になってくれたら嬉しい。練習もしなければならないし、当日だって苦しい。でも大丈夫、私にはマラソンのお蔭で、楽しいかけがえのない仲間がたくさんできたから。林家たい平1964年、埼玉県秩父市生まれ。武蔵野美術大学卒業後、林家こん平に入門。2004年からNTV「笑点」のメンバーとなり、お茶の間で人気に。2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2016年、NTV『24時間テレビ39愛は地球を救う』でチャリティマラソンランナーに抜擢されるなどTV出演も多数。今後の落語界を担う、今最も注目を浴びる落語家。撮影:チームメイト(写真右から4番目が林家たい平)  21林家たい平のVol.2052歳の時にもらったプレゼントが

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