2018春_vol44
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―豊かな表現力で多くの感動を呼んだ演技が記憶に新しい鈴木さんですが、競技生活を引退されてからもう4年になるのですね。今でも現役時代を振り返ることはありますか?はい、思い返すことはよくありますが、一番記憶に残っているのはソチ(オリンピック)の代表を決めた全日本選手権です。これで最後と思っていた13回目で初優勝。若い選手がどんどん出てくる中で結果を出せたことが嬉しかったですし、何より私を諦めずに支えてきてくれたコーチやスタッフ、親が喜んでいるのを見た時、今まで頑張ってきて本当によかったと思いました。―学生時代から注目を浴びながら、一時は体調を崩してスケートを離れた鈴木さん。ずっとモチベーションをキープするのは大変だったのでは?キープは全くできていなかったです(笑)。ただ一つだけ失わなかったのは“スケートが好き”という気持ち。風を切る感覚が気持ち良くて、氷の上に立つと普段とは違う自分になれるんです。ジャンプは好きではなかったんですが、練習して飛べた時、本番で成功した時の喜びは何物にも代えがたい。苦手なこともコツコツ続けること、自分の可能性を信じること。本当にたくさんのことをスケートから学びましたね。―そんな鈴木さんが思うフィギュアスケートの魅力とは?スポーツでありながら順位や点数を越えた先に感動があることですね。ファンの方が「あのウエストサイド(ストーリー)がよかった」とか、衣装とか振りを覚えてくださっていて、人の記憶に残るものが他のスポーツとは違うところにあるんです。―今は主にどんな活動をされているのですか?プロのフィギュアスケーターとして春夏はアイスショーへの出演、秋冬は講演活動などを行っています。オリンピックに出場すると、普通の人とは違うとか、精神的に強いと思われることが多いのですが、実際はリンクに立つのがすごく怖かったし、些細なことで悩んだりもする。そんな私の経験談が少しでも役に立ったら嬉しいなって。講演では目標、夢を叶えるプロセスや、今回はプロフィギュアスケー ターであり、振付師、解説者としても活躍中の鈴木明子さんにインタビュー。現役時代のお話からフィギュアスケートへの想い、今後に至るまで、様々なお話を伺いました。●スケートから得たもの●現在、そしてこれからプロフィギュアスケーター16vol.10鈴木 明子
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